2021年10月07日
全国高等専門学校から、AIを日本産業の力に
ウエスタンデジタル、ディープラーニングコンテストに協賛

日本の競争力を考える

国内のAI システム市場は2020年、エンドユーザーの支出額ベースで前年比47.9%増 (IDC Japan 調べ) を記録しました。 第三次AIブームを迎え、「日本のAIは遅れている」と言われて久しくなりますが、皮肉にも新型コロナが日本のデジタル化を推し進めました。仮に、このまま国内のITやAI領域の産業が順調に興隆すると、少なくとも16万人、最大79万人のIT 人材が不足すると、経済産業省が算出しています(2018年発表)。技術的に後れを取っていることも含めて、日本のAI産業活性化へはまだ長い道のりです。

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日本の産業競走力と聞いて、何が思い浮かぶでしょうか? 「ものづくり」という方も多いと思います。工業、工芸、日用品にいたるまで、日本では歴史的にも語れるほど、津々浦々で ものづくりの研鑽が積まれてきました。
世界の企業時価総額ランキング50位以内にトヨタが入っているという状況も、日本人にとっての「ものづくり」力に対する自信を支えているのかも知れません。

ディープラーニング活性化に向け「実践力」を育成

こうした中、2019年にディープラーニングコンテスト(以降、DCON、主催、一般社団法人日本ディープラーニング協会)がスタートしました。コンセプトは「高専生の日頃の学習成果を活かした、ものづくりの技術に、ディープラーニングを活用することで、社会課題を解決する作品を作り出す」というもの。
高専生が柔軟な発想とフレッシュな姿勢で、この日本が得意なものづくりとAIのディープラーニング技術を結びつけて発展を目指す。AIのビジネス活用、人材育成など多角的な面で、日本の現状を考えると合理的であり、かつ、聞く人の心も高揚させてくれるものです。

コンテストは、ディープラーニングとものづくりを掛け合わせた製品の企画開発のみならず、事業計画として策定して、現役投資家による企業評価額と投資額で競います。参加者はプレゼン後、五人の現役投資家が務める審査員が、投資対象になりうるか◯×判定され、◯がでたら投資額と企業評価額を決めてもらえるシステム。アイデアだけに寄らず、ハードウェアにディープラーニングをいかに実装することができるか、事業としていかに成り立たせることができるか、が求められます。第二回となるDCON2021も、全国から予選を通過した10の高専チームがファイナルを競いました。

ウエスタンデジタルは今回、協賛というかたちで初参加し、技術面でのサポートと「ウエスタンデジタル賞」を授与させていただきました。
次号より、昨年を上回る白熱した闘いの末、ウエスタンデジタル賞を授与した学校と、上位2校についてご紹介します。

【DCONブログご紹介】
第二話:総合2位、並びにウエスタンデジタル賞受賞チーム 「鳥羽商船高等専門学校」
第三話:最優秀賞受賞チーム「福井工業高等専門学校」
最終話:総合3位受賞チーム「北九州工業高等専門学校」

【ご参考】
DCON2021(昨年度)ホームページ
DCON2022(今年度)ホームページ

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