世界バックアップデー(World Backup Day)が近づく今(※)こそ、データ保護の重要性を再認識し、シンプルでわかりやすい戦略を身につけるよい機会です。データを保護するための方法のひとつとして、3-2-1バックアップ戦略というものがあります。これはあなたの大切なデータを守るための基盤です。
ここでは3-2-1バックアップ戦略について解説します。
※原文公開日(2024年3月26日)当時
3-2-1バックアップ戦略は、消費者と企業の両者が使用するデータ保護の普遍的なアプローチです。シンプルな概念ですが、データ保護を成し遂げるための強力な基盤となります。この方法は次の3点となります。
・データ3つのコピー。これは、元データと2つのバックアップコピーを指します。コピーを複数保持することで、ひとつあるいはもうひとつのデータにアクセスできなくなった場合でも、すべてのデータが失われる可能性を最小限に抑えることができます。
・2つの異なるメディアタイプ。例えば、データのひとつを外付けのハードディスクドライブに保存し、別のコピーをクラウドストレージプラットフォームに保存するなどが考えられます。バックアップ先を多様化することで、3つのコピーすべてが同じ種類の障害の影響を受ける可能性が低くなります。
・ひとつのオフサイトコピー。データ保護の階層を追加するには、少なくともひとつのバックアップコピーを、元のデータやその他のバックアップが置かれている場所とは分離して、物理的なオフサイトに保存します。
3-2-1バックアップ戦略が効果的な理由は、複数におよぶ種類のリスクに対してデータを保護する対策が施されています。ハードウェア障害やソフトウェアのエラー、物理的な災害など、いずれのトラブルに直面しても、データのすべてが失われる可能性は大幅に減少します。
オフサイトバックアップは、ストレージメディアを物理的に破壊する可能性のある火災や洪水などの災害からデータを守ります。バックアップをオフサイトに保存することで、データのセキュリティが一段と強化され、プライマリデータストレージサイトでの盗難、不正アクセス、サイバー攻撃などからデータを保護することができます。
3-2-1バックアップ戦略を成功させるためのベストプラクティスには、以下のようなものがあります。
• スケジュールバックアップソフトウェアを使用してバックアッププロセスを自動化することで合理化し、手動による監視を不要にして定期的で一貫性のあるバックアップを確保します。
• バックアップを定期的にチェックして、正常に機能し、必要に応じてデータを復元できることを確認します。
• データストレージのニーズの変化に対応するために、バックアップ戦略を定期的に見直して更新します。
最近のレポートによると、バックアップの重要性にもかかわらず、コンピュータを所有する米国人の18%がデータをバックアップしたことがないという報告があります。3-2-1バックアップ戦略のような、シンプルでわかりやすい手法を知り、実施する必要性が求められます。
ウエスタンデジタルのバックアップソリューションの詳細については、こちらをご覧ください。お客様のデータストレージ要件に応える製品を見つけることができます。
アートワーク:Cat Tervo(キャット・テルヴォ)
著者: Marisa Miller
※Western Digital BLOG 記事(MARCH 26, 2024)を翻訳して掲載しています。原文はこちら。