より平等な世界を築くための活動は共同作業です。だからこそウエスタンデジタルは、LGBTQの若者たちのホームレス状態を解決するというミッションを支援するために、非営利団体True Colors Unitedと提携しました。
True Colors Unitedは、2008年にCyndi Lauper、Lisa Barbaris、Jonny Podell、Gregory Lewisらによって設立されました。彼らは、ホームレス状態にあるLGBTQの若者が増加していることに懸念を深めていました。この問題に対して行動を起こすことを決意し、まず初めに、より多くの情報を得るために全国のホームレス向けサービスの提供者にコンタクトを取りました。
True Colors Unitedのシニア ディレクターであるJeff Katz氏は次のように述べています。「ホームレス状態にある若者たちが、どの都市でもシェルターに行けば安全なケアや公平なサービスを受けられ、安全な空間を確保できるようにするには、注目を集め、資金を調達し、そしてプログラムの方向性をリードするトップが必要だと考えました」。
Katz氏はこれまで、この活動の緊急性を絶えず訴えてきました。「統計データによると、米国の若者の7%がLGBTQですが、いま米国でホームレス状態にある若者の40%がLGBTQなのです」と彼は語っています。
「私たちがLGBTQの若者に焦点を当ててきた理由は、その若者たちがホームレスになるリスクが圧倒的に高いためですが、実際には、ホームレスを経験しているあらゆる若者に注目しています」。
True Colors Unitedは、研修と教育、擁護、青少年の活動、技術支援の4つの分野でプログラムを提供しており、同NPOのコンサルタントは、コミュニティの主要な利害関係者と政策やベストプラクティスにおいて連携しています。
同NPOの訓練と教育の両プログラムは、シェルター(※1)やドロップインセンター(※2)などのサービス提供者に、コミュニティのニーズに対処するのに役立つリソースを提供することに注力しています。
「私たちはサービス提供者と協力して、そのサービスがLGBTQの若者にとって安全でアクセスしやすいものとなるように、また、常に適切なケアを提供するために、関わるスタッフ全員が最新の情報を得られる環境を整備しています」とKatz氏は語っています。
同NPOのもう1つの柱となるプログラムはアドボカシー(擁護)です。「私たちは、住民ニーズへの対応について地域のインフラと協力することから、議会への働きかけに至るまで、あらゆることを試みています」とKatz氏は説明しています。
True Colors Unitedの取り組みを支えている行動規範は、サービスを提供するコミュニティの意見を尊重して解決策を見出すべきだという信念です。そのため同NPOは、コミュニティの人々の視点を取り入れて政策を決定することを中核としたプログラム「the National Youth Forum on Homelessness(ホームレスに関する国際青少年フォーラム)」を立ち上げました。
「このフォーラムは、まさに生きた経験をした若者を指導的立場に置き、米国をはじめ、世界で変化を起こすためのけん引役を担ってもらっています」とKatz氏は述べています。
「こういった境遇に追い込まれた人々を受け入れ、リーダーシップを発揮できる場所を提供し、検討すべき解決策について熟考してもらうことが私たちにとって重要なのです」。
※1…シェルターとは、ホームレスに対して健康悪化を防止する等を目的として提供される宿泊場所で、緊急一時的宿泊施設とも呼ばれる。(ウィキペディアより)
※2…ドロップインセンターとは、生活困窮状態にある方がホームレスに陥ることを防ぐとともに、自立支援を行う施設。(内閣府ホームページより)
Katz氏は、True Colors Unitedでの職務として募金活動を統括しています。彼は、他の組織と提携することがこの問題に広く関心を寄せてもらうための重要な方策だと考えています。「ウエスタンデジタルのように、私たちの信条に賛同し、青少年を信じてくれるパートナーを探すことが重要です」とKatz氏は語っています。
ウエスタンデジタルは、True Colors Unitedとのパートナーシップの一環として、このNPOに寄付を行っています。
ウエスタンデジタルのチャネルマーケティングスペシャリストであるPete Isgriggにとって、True Colors Unitedとのパートナーシップは特に意義深いものです。Isgriggは、長年にわたってTrue Colors Unitedを支援してきました。「(この団体は)私にとってとても身近で大切な存在なのです」とIsgriggは述べています。
Isgriggは長年にわたって、個人の立場でTrue Colors Unitedを支援してきました。彼はウエスタンデジタルに入社後、LGBTQの従業員とその理解者のコミュニティの拡大を目指すEmployee Resource Group(従業員リソースグループ)である”We.Equal”のメンバーになりました。そこで彼は、より大きく活動できるプラットフォームに出会ったのです。
「私はTrue Colors Unitedと提携することを提案し、その取り組みをリードしてきました」と彼は語っています。「”We.Equal”のメンバーになってから、私にできることや影響を与えられる人々の範囲が広がりました」。
彼は、この取り組みを通じて同NPOの信条に賛同し、その擁護活動を継続して支援することを目指しています。「私は(True Colors Unitedが提供する)サービス、そしてLGBTQコミュニティのためにできること、その支援の方法について極めて高く評価しています」と彼は語っています。
世の中を変えたいという同様の思いがKatz氏をTrue Colors Unitedへと導いたのです。True Colors Unitedに加わる前、Katz氏は10年近く異なるサービス提供組織に従事していましたが、そこでも彼はホームレス状態にある若者たちの支援に携わってきました。
彼は継続的な関心と行動の必要性を強調しています。「だからこそ私はTrue Colors Unitedを信じています。まだまだやるべきことは山ほどあるのです」とKatz氏は述べています。
「私は解決策の一翼を担いたいのです」。
著者:Nikki Tran
※Western Digital BLOG記事(JUNE 1, 2023)を翻訳して掲載しています。原文はこちら。