こんにちは、私はウエスタンデジタルのダイバーシティ&インクルージョン担当副社長Roger Crockettです。誰もが歓迎され、大切にされていると感じられるような会社となるよう、日々努力しています。
ウエスタンデジタルは、全世界に7万人以上の社員が働くグローバル企業です。社員の一人ひとりがユニークな経歴、考え方、働き方を持っています。私の仕事の醍醐味は、彼らの会社に対する貢献が称えられ、そしてすべての人と協力的で尊重し合える職場環境を構築することです。
職場がより多様で包括的なものとなるよう導くことは、私にとって身近で大切なことです。私は20年以上にわたって、労働力の公平性を提唱し、ダイバーシティ&インクルージョン戦略、リーダーシップ開発、戦略的コミュニケーションによりビジネスリーダーを支援してきました。グローバル企業でこのような取り組みを行うには、革新的なアイデアを革新的なビジネスへと発展させることと同じくらい努力が必要です。
未来がこの職場にもたらす可能性にわくわくしています。これはひとつの旅のようなものです。ウエスタンデジタルにおいてダイバーシティを受け入れ、インクルージョンを実践することについて私の考えをお伝えします。この記事がみなさんにとってお役に立てる情報となればとても嬉しく思います。
(質問) ウエスタンデジタルは、ダイバーシティとインクルージョンの取り組みを、どのような領域で展開しているのでしょうか?
ROGER: 私はこの会社の業務で日常的に起きているすべてのことを、ダイバーシティ&インクルージョンを推進する取り組みに結びつけようとしています。現在は、以下に代表される主要な優先課題に取り組んでいます。
アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)
経営陣を含め、組織全体がアンコンシャスバイアスのワークショップやウェビナーなどに力を注ぎ、ダイバーシティを支持するインクルーシブな文化を醸成することを目指しています。
人材パイプラインの育成
インターンから女性トップリーダーの実現を含む経営幹部の職務まで、人材プールのダイバーシティを積極的に追求しています。
従業員リソースグループ(ERGs)の拡大
当社では、共通の経験や関心に基づいて、女性イノベーションネットワーク、退役軍人従業員ネットワーク、黒人従業員ネットワーク、LGBTQ従業員ネットワーク、ヒスパニック系従業員ネットワークなど、非常に多くの、そして多彩なネットワークがあり、障がいをもつ人のためのネットワークの構築などにも取り組んでいます。各ERGは、これらの従業員が上司や同僚との良好な関係を築き、絆を深めるように設計されています。また、将来への道筋を提案するパスファインダー(開拓者・草分け)ネットワークもあります。そこでは、専門的能力を開発するためのリソースと機会を追求する若手従業員を歓迎するコミュニティを提供しています。
(質問) ビジネスのグローバル化により、チーム同士が年齢や国籍、文化などを超えて協業するための扉が開かれました。あなたにとって、このグローバルな職場をダイバーシティ&インクルーシブにすることの真価は何でしょうか?
ROGER: その価値には2つの側面があると思います。第一に、この考え方に連携して、キング牧師の記念日(1月15日)と同じ日に毎年世界各地で開催されるダイバーシティ&インクルージョンへの取り組みを知る必要があります。世界中のさまざまな人々が経験してきたことを知ることで、世界はもっと思いやりのある場所になると思います。異なる土地で生まれ、異なる文化で育ち、また誰もが異なる経験や体験を重ねています。それらがその人を他にはないユニークな存在にしてくれています。ユニークな存在、それこそが私たちの住む世界をもっともっと豊かにしてくれるのです。自分にはない経験を持つ人から学ぶことで、私たちはさらに成長できるのです。
第二に、この考え方を職場に反映させることが重要です。ダイバーシティ&インクルージョンに関する原則がここでもそのままあてはまります。活躍している社員のさまざまな経験、学歴、文化的背景が生み出すアイデアを仕事に活かすことで、企業は成長します。そして私たちはより賢く、より革新的に、より生産的になります。これらのすべてが組織としてより賢明に、より優れた製品を生み出し、競合力をさらに高めることにつながるのです。
(質問) ウエスタンデジタルにはダイバーシティ&インクルージョンに関する公式の見解はありますか?
ROGER: はい、私たちウエスタンデジタルには公式の「ダイバーシティ&インクルージョンステートメント」があります。
ウエスタンデジタルの成功の原動力はダイバーシティが生み出すパワーと可能性にあります。世界中のお客様と地域社会のダイバーシティを受け入れるためには、ウエスタンデジタルも同じようにダイバーシティを持つ組織であるべきだと考えています。さまざまな視点を融合させることが、従業員、会社、お客様、そして私たちを取り巻く世界にとって最高の成果をもたらすと信じています。
(質問) より公平な企業になるために、最も改善の余地がある分野はどこだと思いますか?
ROGER: このような激しい競争が続く経済状況、すなわち前進あるのみの環境にあって、最も改善の余地があるのは、私たち人間がもつ「心地よさに固執する本能」です。企業がそしてそこで働く社員が、楽で居心地の良い環境にとどまることを望みます。この問題点は、同じことを繰り返すことに安楽を感じることです。そこに課題があったとしても、改善したり理解を深めたり、新しい機会を発見することを望まなくなることです。
私は、順調に進んでいる業務や環境を変えることを求めているわけではありません。多様な人材を採用して、挑戦すること、変えることに肯定的な意識を持つ人たちが、あるいは組織が増え、彼らが「ゲームチェンジャー」となる次世代技術の波を起こしてくれることを期待しているのです。
あなたがもし採用担当なら、自分と同じ学校や研究室にいた人、あるいは容姿や考え方が似た人ばかり採用することは正しいことではないことを知るべきです。その偏った閉鎖的な考え方はいまは必要ありません。多様な人材が集まることで新たな、多彩なアイデアが生まれ、より大きな成功に向けて会社を大きく前に進ませることができるのです。さらに言うと、ネットワークを広げ、心を開き、楽ちんな場所に閉じこもることをせず、いままでの自分自身になかった新しい行動を起こすことを目指してください。これらすべての取り組みがあなたの、そしてあなたの働く企業の進歩を促し、競合力を高め、生産性を高めるのです。
(質問) ウエスタンデジタルは今後、ダイバーシティ&インクルージョンの取組みをどのように推進していきますか?
ROGER: 先ほどもお伝えしましたが、私たちは旅の途中にいます。これまで、この旅の最初の段階で必要な要素についてお話ししました。次のステップは「ダイバーシティ&インクルージョン協議会の設立」です。まずは経営陣のメンバーで構成されることになると思います。設立までほんの少しだけ時間を要すると思いますが、数年後に振り返ってみて「正しいことをやった」と思えるようなゴールを目指したいと強く思っています。ダイバーシティ&インクルージョンの文化を見事に醸成できたと確信することが目標です。当社に興味を持ってくれた人が「この会社で働きたい」と願うようになることが私の到達すべきゴールのひとつです。そして「ウエスタンデジタルは素晴らしいね。わが社も見習わなければ」と他の企業の採用担当が思ってもらえる会社になること、これが私のゴールなのです。
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※Westren Digital BLOG記事(JANUARY 23, 2019)を翻訳して掲載しています。原文はこちら
※著者の意思を尊重し、原文に記された内容は出来るだけそのままの状態で掲載しています。そのため一部の情報や数値など、現在とは異なる場合がございます。ご了承ください。